ランチの修業時代!?

さて、梅祭りの終了と共に、私達にとって初めてのカフェも終わりを迎えました・・・。

「次はどうするんですか?」と口々に訊かれました。
当の私たちにも先のことはわからなかった。
どこかのイベントに出店するか、夜営業しているお店の昼間の時間を
借りるなどぼんやりとしたイメージはあったものの
子供も小さいし、引き続きカフェをやろうという考えは 特になかった。

ところがある人からの紹介で 私たちが探していたイメージにピッタリのコンセプトの
お店にすぐにめぐり合ったのだった!
それが第2弾の
『カフェ・トゥールビョン in ゆめみ亭』
ゆめみ亭は夜のみ営業しているとてもおいしいお店。
そのお店の昼間の時間を担当させて頂くことになった。
 
昼間営業が終わると、夜のために元通りにしておかなければならない。
それだけにいろいろな部分で創意工夫が必要だった。
試行錯誤でメニューを考え、食器やインテリアを考え、
料理を作って運ぶまでのオペレーションを考える。
 
そして本格openを前に、6日にプレオープン試食会を実施。
貴重なご意見ご感想を頂き、更に検討を重ね、
ようやく4月23日無事openにこぎつけた!
 
週2回という限られた営業日の中で 私たちなりに心をこめて
皆さまに おいしい天然酵母のパン&自家焙煎コーヒーを中心にした
メニューを提供していきたいと考えた。
 
こんな経緯でイベント的カフェからリアルな店舗を構えた
カフェ・トゥールビョン。

でも、実は私たちには殆ど飲食店での経験はなかった・・・!
(食品衛生責任者ではありましたが・・・。)


   
お店用にテーブルクロスを縫い直し、お酒の入った冷蔵庫を隠す為のにタペストリーを作りました。

 
ランチの営業は考えていたよりずっと大変でした。
子育て中の為、週2回という中途半端な営業がかえっていろんなロスを生みました。
仕込んだものも翌日は休みなので使うことが出来ず廃棄処分。
(もちろん、使えるものは自宅用にしましたけれど。)
そのため、前日には毎回買出しに行かねばならず、メニューを考えたりする時間も必要、
コーヒー豆を焼く時間(かの)、天然酵母パンを焼く時間(あまの)など家事との両立が
非常に厳しい日々でした。もちろん利益なんてでるはずありません。
全て材料費、交通費、消耗品代、場所代に消えていきました。

体力的、精神的にもへこたれそうになってきた6月のある日のこと。

ランチタイムも終わった頃、1人のご年配の紳士が「ランチはまだやっているの?」と
お店の入り口のところで 聞いてこられた。営業時間内ではありましたが
もうランチのおかずのひとつがなくなっている。出せるとすればカレーだけでした。
その旨伝えると、その方は「私はカレーが食べられないんだ。」とおっしゃる。辛味が苦手らしい。

私たちも困った。でもお昼を食べ損ねたというその方の顔を見ていると、
「なんとかしてあげたい。」と思えてしまうのでした(^^ゞ
そこで、あるもので私たちはランチプレートを作り、なんとかお出しした。
(たまたま出来ただけでこれは例外的なことですけど)
 
食べ終わったあとに、テイクアウトのパンも買って行って下さった。甘いパンは苦手とおっしゃって
当店一番人気のイチジクのパン“パン・オ・フィグ”とオニオンパンを購入された。
「ありがとう」といってお店をあとにされました。
 
閉店後、最後の片づけをしていた。雨足がさらに強くなってきている。
するとまたあのご年配の紳士が。外はどしゃぶりだというのに!イチジクのパンの空き袋を私の目の前に
差し出し、「このパンがおいしかったんだよ!おんなじもの、まだあるのなら全部買いたいけど、あるかな?
そのほかにも甘くないパンがあったらそれも買いたいんだ。」とおっしゃる!
私は少しだけあったイチジクのパンと一押しの紅茶ブレッドとゴマのパンを包んだ。
また「ありがとう!」と おっしゃり、雨の中帰られた。私はなんだかとてもあたたかい気持ちに包まれた。
私たちが作ったランチをきれいに食べてくださり、パンも気に入ってくださったんだ!
その後に続く閉店の片付けもい〜い気持ちで出来たのでした。

お店をやっていて本当にいろんなことがありました。
馴染みの無い土地での初めてのランチ営業。
でも、遠くからわざわざ電車とバスを乗り継いでランチを食べに来てくれた友人たち・・・。
多くの励ましの言葉・・・。
お庭で摘んだ花を持って「頑張ってね。」と、笑顔。
そして小学校低学年でしっかりお留守番をしてくれた子供たち。
そんな多くの素晴らしい力に支えられて私たちはここで10月までランチ修業を積ませていただきました。

いらしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
ここでの経験は新しいカフェ「カヲリの木」に必要不可欠なものになりました。

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